「悪を転じて徳をなす」_報恩講
2021/11/26
11月18日(木)に報恩講(ほうおんこう)をお勤めしました。



これは親鸞聖人(しんらんしょうにん)のご命日(11月28日)を機縁として、念仏の心に触れる大切な集いです。
今年は宗教科の先生に、「パンダカ兄弟」のお話をもとに自分自身を見つめ直す機会をいただきました。

私たちは、自分の都合優先の狭い心で物を見て考えてしまう。期待した結果がでない、欲しいものが手にはいらない、思い通りにならない、これらすべてが悪と考える。しかし、光明に照らされている私は、自分の都合優先で考えて見えなかった本当のこと(真理)が、何かの瞬間に、「あっ、そういうことか」と気づく。すると、いつも周りの出遭う全てから、私は育てられていたのだと気づく。「おかげさま」「ありがとう」の世界に導かれ、悪と思えていたことが、私を育て、成長させてくれていた、何とありがたいことだろうと実感できるようになる。つまり、「悪を転じて徳(素晴らしいもの)をなす」。
報恩講カードにもありますが、「光明」「智慧のはたらきかけ」をいつも受けている私と気づいて、「周りからいつも支えられ、育ててもらっている私」だと、喜べる人になりたいものですね。報恩講を通して、自分自身を見つめ直す時間をいただきました。