報恩講の日(パートⅡ)

 午後、いよいよ報恩講が始まりました。
 真宗宗歌などを歌ったり、本尊に灯りや花を供える献灯献花(けんとうけんか)の後、校長先生のお話をお聞きし、講演にうつりました。
 今年の講師は、大谷大学教授 門脇 健(かどわき けん)先生です。

報恩講の日(パートⅡ)


 先生ははじめに動画を見せながら、「チャチャをいれます」との言葉の通り、短いことばで、端的(たんてき)に解説されました。
 動画は、京都大学の霊長類研究所の松沢教授が手がけたもので、あるチンパンジーの親子の記録でした。
 あるチンパンジーの母は自分の2歳の娘が病死しても、その亡骸(なきがら)を生きていた時と同じように扱い、背中におんぶしたり、毛繕(けづくろ)いもしていました。 しかし、腐敗(ふはい)し、ミイラ化した娘の遺体の手足がもげて、両手両足そして頭という基本的な形がくづれたことをきっかけに遺体に関わらなくなったのだそうです。
 
 ここから先生は、「動物は死ぬと消えてゆく」「人間は死ぬと消す(葬る)」という表現で違いを説明し、「人間は想像力があるあまり苦しみや悲しみを感じ、それを引き受けて生きてゆかねばならない存在である」ことを示されたと感じました。

 
 この話を聞いて、本校の職員室をはじめ、全ての教室に掲げられている、ある額のことを思い出しました。(写真)

報恩講の日(パートⅡ)

 この額には、次のように書かれています。

 「人と生まれた悲しみを知らないものは
 人とうまれた喜びを知ることもない」

 金子大栄 という僧侶で仏教学者だった方の言葉です。
 
 本校の生徒や卒業生なら多くの人の記憶にあるものだと思いますが、
 門脇先生のお話しのテーマとかなり近いものを感じました。
 
 この写真は通信制101教室のものです。
        (パートⅢにつづく)


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