どこかでだれかが(その1)

飯田女子高等学校 通信制課程

2019年11月18日 15:00

 暖房の季節になりました。 本校の主な暖房器具はエアコン。 教室はいわゆる「冷暖房完備」です。 しかし、暖房すれば加湿も必要です。 通信制でも教室にある加湿器が運転されるようになりました。


 二十数年前、本校で全教室に冷暖房兼用のエアコンが設けられたとき、暖房による空気の乾燥の対策として、全教室に配備されました。 大切なものですが、管理の手間もかかります。 水道水をタンクに入れ、適度な運転モードに設定する他、水の補給はもちろん週末は洗って分解して干します。 全日制では、主に生徒が管理していますが、通信制は、今のところ職員がやっています。 かつて学校のストーブといえば、石炭や石油でした。 石炭バケツや石油缶で誰かが燃料を運ばなければ、あたたかいストーブにはあたれませんでした。 教室で耳を澄ますと、加湿器の運転音が聞こえてきます。 人間がどんな性能のいい機械をつくっても、それを上手に使いこなすには、どこかで誰かの手と知恵が必要だ、と加湿器がしめやかに語っているような気がしました。(n)  

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